まるちゃんがアラスカで出会った人物 グレイクさん
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アメリカ人。ブリッタさんの夫。
サウスダコタ州出身で、軍隊に勤めている。
軍人は2〜3年ごとに、違う土地へ派遣される。
今までにタイ、日本、韓国などに行ったことがある。
私が初めてグレイクさんに会ったのは、ブリッタさんと私がブリッタさんのアパートでしゃべっている時だった。
軍隊の迷彩服姿で帰宅して、「今日は2時間も走らされて、足が棒になった、うまく歩けない」と言った。
グレイクさんは、私にいろいろ質問したが、その中の一つは、日本人とアメリカ人はどういうところが違っているか、というものだった。
私が、犬ぞりに乗った話をしたとき、マッシャーさん(犬ぞり操縦者)は日本人で、フナツケイゾウさんという人だった、というと、グレイクさんは、
「その人なら知っている。南極大陸に行った人で、後1日でゴールという所で遭難しかかったのだ、ここにその時のチームリーダーが書いた本があって、何回も読んだのでよく知っている。これは大好きな本の一つで、ほら、ここに写真もある」
といって、文庫本を見せてくれた。
「舟津さんはフェアバンクスに住んでいて、何年か前にはアイディタロットという長距離犬ぞりレースに出場したり、たまに日本人を犬ぞりに乗せてくれたりしているのだ」
と言うと、なんとも感慨深げな眼差しになって、
「そうか、ここに住んでいるのか、知らなかった、いつか是非お会いしたいものだ・・・」とつぶやいた。
グレイクさんに題名を教えてもらって、後日、その南極大陸の本を見つけ出して買った。辞書を片手に、長いことかかって読んだ。
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