まるちゃんがアラスカで出会った人物 ロイさん


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ロイさん

夫の元ルームメイト。
ユピックというアンカレッジよりずっと西の方に住む先住民族出身。
卒業後、故郷のベッセルに帰り、漁業関係のネイティブ会社で管理人のような地位につく。
数年後、彼が仕事でボストンに来たときに夫が会いに行ったら、たいそう成功しているよう。高級ホテルに泊まっていて、夫に寿司をおごってくれたらしい。

釣りと狩猟が趣味。鮭を送るよ、と言っていたが、とうとうくれなかった。
アリューシャン列島の先住民族アリウットのジョディという女性との間に女の子が生まれた。が、赤ちゃんに釣竿メーカーの名前をつけ、祖父母の養子にして、ジョディさんとは結婚せず白人の女の人と結婚するのだ、と言っていたが、どうなったのか不明。

何度か私たちの部屋に遊びに来た。鳥のえさ箱をプレゼントしてくれた。

私が「チェナ・ホットスプリングスへ行く途中でビーバーをたくさん見た!」と言うと、「この前ビーバーを撃ったよ」とすかさず言い、ライフルを撃つ手真似をして見せた。
狩りや釣りが好きで、「アークティック・チャーはおいしいよ」と力説。
ルアーだけでなく、フライフィッシングもする。毛ばりを自分で作るほどの入れ込みよう。古い釣竿をくれた。

ずんぐりした体型、ぷっくり出たお腹、細い目、モンゴロイド系の顔立ち。
スポーツカータイプの車を持っている。
女の人にもてるが、過ちを犯してしまったときは、教会で懺悔するとか。どうやら、懺悔は頻繁にしているらしい・・・。
見た目はかっこよくないけれど、とても優しく、茶目っ気もあって、女性にもてるのもうなづける。

自分の子供が親の養子だったりと、家族関係は複雑だが、ユピックの間ではそう珍しいことではないらしい。


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