まるちゃんがアラスカで出会った人物 スコットさんとエミリーさん


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アパートのお隣さん夫婦。
緑色のコロラドのナンバープレートがついた大きな自動車を持っている。
スコットさんの実家はテキサス州にある。

95年冬に、マンリー・ホットスプリングスという温泉へ一泊旅行に出かけたが、あいにくの大雪で、帰り道が雪に閉ざされ、結局3泊してその間の授業に出られなかったことがある。

これに懲りず、96年11月もサークル・ホットスプリングスへ出かけた。
このときは無事帰ってきたが、出発前日から雪が降り出したので、サンクスギビングパーティに集まってきた近所の人たちに心配されていた。どうやら、結婚記念日らしい。

夏には花、ハロウィーンには骸骨、クリスマスにはサンタ、バレンタインにはハートの飾りを玄関のドアに貼り付けている。

洗濯はどうやら夫のスコットさんの仕事らしい。

夏にスコットさんの家族が遊びに来たが、スコットさんは弟らしき人に、頭を丸坊主に散髪されて、ますます猿っぽさが増した(失礼)。

4月、5月は、アパートの入り口に椅子を持ち出して、長い時間二人で寝そべっていた。
よくアパートの他の住人さんも集まって、お菓子やジュースを並べて、奥さん旦那さん合同井戸端会議が始まったものだが、6月に入ってとんと日光浴をしなくなった。
寝そべっているエミリーさんの顔にひどいシミが大量に出来ているのを見て、私は驚いてしまったことがあったが、エミリーさん本人もそれに気がついたのかもしれない。

95年春に、アパートの前の階段で滑って、エミリーさんは頭の骨を折ってしまい、クリーマーズフィール近くでしていた仕事をやめてしまった。
大学側と治療費の交渉をしているが、たぶん出してもらえないだろうとのこと。

よく大音量でロックなどの音楽をかけている。
たまにバイオリンの音色も聞こえるので尋ねると、自分で弾いているのだそうだ。

97年5月に、私たちがムービングセールをしたときは、一緒に台所用品なんかを売った。
二人はアラスカ大学卒業後、アンカレッジよりも西の方にあるベッセルというアラスカネイティブ主流の街で、教師をすることに決まったそうだ。
白人はほとんどいない所らしいが、サーモンフィッシングが楽しめそうだ、と不安と期待の入り混じった様子だった。

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