フェアバンクス―カシツナベイ 日記

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◆キングサーモンの街ソルドトナ◆


アンカレッジからさらに南下すると、妙にサケの看板が目に付く町がある。ソルドトナである。


ハワイアンな水色に乳を流したような美しい色の大きな川に、「アラスカのひっかけばし」(大阪人ならわかるでしょうか?)と呼びたくなるような光景が展開しているので、ああ、これが世界の釣り人の夢の川、キングサーモンのキーナイ リバー(↓写真)か、とわかる。



岸からキャスティングしている人、ボートに乗って川の中央で釣っている人、岸からでは満足できないのか腰まで浸かって釣っている人・・・(↓写真)



リッチな人はボートを雇い、まあまあ余裕ある人は腰まで浸かり、金はないけど興味はある人は岸から釣ってるのかなあ?などと話しながら通り過ぎる。

キーナイリバーは道路にくっついたり離れたりしつつ悠々と流れ、ボートの発着所があるところでは必ず釣り集団を見かける。実際釣っている人はなかなか見つからないのがミソ。


混雑を避けて、随分下流に行ったところでまるちゃんもしばらくお楽しみ。
「ここってキーナイ リバーか?」と疑問なほど閑散としていたので、きっと「ただの川」だったのだろう。もちろんサケはウロコ一枚釣れなかった。


そのかわり、こんなことがあった。



太股まである長靴を履いて、浅い川の中へ入って釣っていたまるちゃん(↑写真)のところへ、夫が血相変えて飛んでくる。
「しーっ」と制しながら、「そーっとついてこい。」
車の側まで戻ったところで、「ムースの親子がすぐ側にいた」と言う。


ムースはシカみたいな馬みたいなやつで、不細工な顔をしていてアラスカ中にいるのだけど、子連れのムースは近づくと蹴り殺されるほど激しいやつなので、見つけてもさっさと逃げなければならない。

でもまるちゃんは一目だけ見ようと、そーっと戻ってみた。
薮のはるか向こうに動く茶色いやつら。こっちには気付いてないらしい。角はない。

角のあるオスはアラスカ滞在中、一度も見ることがなかった。
メスばかりウロウロしているのは一体どうしてだろう?


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