まるちゃんとハワイ日記
7月27日(14日目)


朝3時
泣く。
放っておくと、寝る。

朝6時
泣く。

昨夜レンタカーのカギを2階に置いてきてしまったので、まるちゃん、まる赤を連れて少し離れた広いパーキングまで歩く。

「泣くんやったら遠くへ連れて行くで」とか脅したせいか、まる赤、恐怖ですくんでいる。
いつもは車に乗るのに歩いているし、いつも遊んでいる庭と反対の方向へ連れていかれるし、ますますパニック。大声で泣いて抵抗する。
無理矢理抱きかかえて引きずるように歩き、パーキングへ入ると、パニックも最高潮。泣く泣く泣く!雨でビチョビチョの地面にころがり、額をアスファルトにゴンゴン打ちつけて、痛みでさらに泣く。
アスファルトはさすがに堅く、内出血したように赤黒くなってしまう。

そのたんこぶを見て、まる赤がかわいそうになり、まるちゃんトーンダウン。打って変わって優しい声でなだめ始める。でも全然泣き止まない。そらそうやろう・・・。


・・・と、
カタツムリ発見!
突然泣き止むまる赤。
一瞬にして忘れてしまうらしい。
カタツムリのそばにしゃがんで、触りたいけど触れない、とじれている。
まるちゃん、小枝でカタツムリの目玉をつついて遊ぶ。

この時点で1時間半経過していた。
二人ともヒステリー状態から抜け出し正常に(?)戻ったので、コンドへ帰ることにして歩き出すと、コンドの外にお父ちゃんが迎えに来ていた。

そのまま3人でレンタカーに乗り、ため息をついてから、お父ちゃん降りる。

まる赤とまるちゃんの二人はヒロのダウンタウンへ。またプレイグラウンドに行くけど、まる赤妙に大人しい。30分ほど遊ぶ。
ここのプレイグラウンドは非常にきれいに整備されていて、毎朝芝刈り、小石を元に戻す、遊具の朝露を乾かす、と、至れり尽くせり。


朝ご飯も食べていなかったので、そのまま地図を見ながらダウンタウンを運転して、「ランキース・ペイストリー」という店へ行く。

「地球の歩き方」にドーナツがおいしい、と載っていたので、迷わずドーナツ!
でも、あまりにたくさんおいしそうなパンがあるので、やっぱり迷い、結局ドーナツは4つ、さらに大きなカスタードパイ1個も買ってしまう。

待ちきれずに、駐車場の車の中でドーナツ食べてしまう。
おいしいぞおおおおおー!!!

まる赤もドーナツをパクパク。ケープコッドにもダンキンドーナツの代わりに、ランキース・ペイストリーがあったら毎日通うのに〜。
朝ご飯のドーナツでお腹一杯になったせいか、コンドへ帰り道にまる赤早くも昼寝。まるちゃんも早朝バトルで疲れていたので、一緒に昼寝した。


午後。
まる赤&まるちゃん、またまたダウンタウンへ。
今回は観光だ!
「津波ミュージアム」が目的地。

入り口近くに、昔のダウンタウンを再現したミニチュアが展示してある。ボタンを押すと、ミニチュアの汽車が町の周りを走る。まる赤、さっそくボタンを押しまくり、離れようとすると大声で抗議。汽車は何故か半周しか見えない。後の半周はトンネルをくぐっているという設定らしい。

入場料5ドルも払ったのに、このミニチュア汽車以外何にも見れず、抱っこして手が痛くなっただけだった。


夕方、研究室の半数の人が「ラーバ」を見に行くと言って出かけた。
ラーバって、多分溶岩のことだと思う。赤いやつ。

残りの半数が日本食レストランへ行くというので、まる赤一家も合流することに。
どこがいいか聞かれ、スイサンマーケットの隣にある「日本レストラン」だったら寿司がおいしいかも、と思って、そこに決まる。

日本レストランは混んでいた。
待ち時間の間に、まる赤退屈。やたらと走り周りたがるので、順番待ちだけで疲れてしまった。

ようやく呼ばれて席に着く。
みんな、飲み物を頼むのに時間がかかる。食事の注文にもさらに時間がかかる。
まるちゃん達は、飲み物はいつも「水」、寿司は「盛り合わせ」なのだけど、みんなメニューを真剣に読んで、鍋焼きを頼んだり定食を頼んだりして、その間にまたまたまる赤、退屈してハイチェアから落ちそうになっている。
クレパスと塗り絵の紙をもらったけど、10分も持ったら奇跡だ。ミニカーや絵本を次々に出すけど、駄目。
仕方なく、抱っこして待ち合いロビーで歩かせたりする。

夕食を食べながら、何故かまるちゃん夫婦のなれそめ話を聞きたいと言われ、まるちゃん調子に乗ってベラベラ暴露しまくり。
夫は無口なほうだし、プライベートな話はほとんどしないらしい。もう4年も一緒に仕事をしているのに、お互い相手のことはほとんど知らない状態なんだと。
で、相手も自分が近々結婚予定だということもあって、質問ぜめ。出会いは?プロポーズは?などなど。

いつもはまる赤がぐずったらお父ちゃんが抱っこして出て行くことが多いのに、この時はまるちゃんがしゃべりまくるのを警戒して(?)まる赤を連れて行ってくれない。
ので、まるちゃんがまる赤を連れ出して、戻ってきたら1つ2つ質問に答え、また連れ出して・・・・を延々繰り返す。
代わってよ、お父ちゃん!

日本レストランの寿司は、いまいちだった。盛り合わせもタマゴとかイカとかキュウリ巻きで誤魔化してある。これに比べたら稲穂の盛り合わせは豪華やな。


コンドへ戻ると溶岩組がまだ帰っていなかったので、ビデオ鑑賞が始まる。
「ミスター・ホーランド・オーパス(邦題「陽のあたる教室」)」という、音楽教師の話で、まるちゃんは前に見たことがあるやつだった。
感動的な映画だが、T さんとまる赤は退屈してしまったらしい。字幕ないし、話が聞き取れないと楽しめないし、子供向けでないし。

そういえばこちらの個人パーティなんかに行くと、よくビデオ上映が始まることが多かった。話すこともないし、時間潰しにいいって感じ?
でも、英語がよく聞き取れない身にとってみると、理解できない授業を1時間半じっと聞いていなければならないようなもの。他の人が受けているのに、自分一人笑えないのがかなん。孤独感と屈辱感でつらいものだ。
ビデオは延々と続くし、まる赤が騒がしいので、途中で部屋へ連れ戻って寝ることにする。

夜10時、おやすみ。

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