まるちゃんと記憶の香煙
「魔法のコーヒー」

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1990年4月3日。

朝7時起き。
朝飯は、ご飯、味噌汁(豆腐がざぶとんみたいにぺローンってしてた)、シャケ、生卵、のり、梅干、たらこ。
なかなかナイスな朝飯。

函館で買ったイカをゆうパックで送ることにするが、ゆーびん局をみつけられず走りまくり。

このとき、おばちゃんが私らに1つずつ手作りの毛糸のにわとりを「思い出に」ってくれた。
もう、大感激。
びっくりしたけど、とってもうれしかった。

で、そのあと遊覧船にのる。
2箇所船場があって、走ってばっかり。
この日も晴れで、湖の向こうに「えぞ富士」が、ぼんやり、かすかに、とにかく絶景でした。
湖は澄んでて青かった。
湖にある、大島ってとこにおりて、15分あってんけど鹿にビスケットやったら時間なくなってしまった。
けっこう早く船がもどったんで、まだ1時間ほどある。



で、喫茶店にいったら、ちょーど店をあけるところで、「どうぞ」っていわれて入ってみた。
ほんだら、すっごいいっぱい、木彫りが店内においてあって、それも1つ1つが力強く、ほれぼれするようなやつやねん。
トイレにもどえらい木彫りの椅子があって、扉には騎士が彫ってある。

俳句ポストもあって、俳句を1句つくって入れた。

私は「幻の酒アイリッシュコーヒー」を飲んでん。

はじめは普通のコーヒーと同じ味で、なーんやって思ってんけど、半分ほど飲んだ時、体の奧の方から、アルコール飲んだ時の、あのフワッて熱い感触がわいてきて、風味もいいし、もう、びっくり。

「魔法のようなコーヒー」だった。

ウェイトレスさんは、30過ぎぐらいのおばさん(美人)やって、ちょっと話かけたら、どうもその人はこの春まで小学校の先生を東京でやっててんて。
20年ほど前、ここへ来て、この店でペンダント買って(その時もつけてた)、印象が強烈で、この3月にやめて、一家で北海道来てんて。
ここの木彫師の人に世界で一軒のログハウスを近くに建ててもろて住んでるとか。

で、なんとこの日がおばさんの初めての日で、私らが初めてのお客さんやってんてー!
ほんで、そこで、木彫ペンダント買ってんけど、おばさんが「初めてのお客さんやから負けたって」ってゆってくれて、500円の木彫を400円にまけてくれた。

大満足。
また行きたい。



そっから、旅館へ荷物取りにいって、おばちゃんにあたたかいお見送りをしてもらって、札幌へ・・・。


友人と行った「春休み北海道旅行日記」より


2002/12/7

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